どうも、KOBAです。
先日メタリック塗装してる最中に、ふと
『そういえば、自分ってメタリックの塗装スゴイ苦手だったよな…』
と思い出すことがあったんですね。
僕がつまずいてた失敗ってのが
・ボケない
・ムラになる
・ベースコートの肌が荒れる
この3つだったんですけど
まだまだ完璧じゃないにしろ、
『なんでできるようになったんだろ?』
って僕なりに失敗をもとに考えをまとめる機会があったんで
それについて記事を書いていこうと思います。
失敗しなくなった共通ポイントは1つだけなんですが
希釈するシンナーの番手を遅くする
これだけです。
これを気をつけてから
あんまり
ヤバい失敗ってなくなったんですよ。
それと調色時も
『中間』を意識するようになってから
楽に塗装できてるんですよね。
今回はそれについて解説していこうと思います。
内容は
- 僕が経験したメタリックの失敗3選
- 共通の対策は一つだけ
- 調色では中間が大事
- まとめ
こんな感じです。
それでは行ってみましょう!
僕が経験したメタリックの失敗3選
今でこそ、それなりの品質でお客さんに提供できてますけど
メタリックの塗装始めたばっかの頃はほんと苦手で
『上手くボカせるかな〜』
『キレイにムラなく塗れるかな〜』
『失敗しないかな〜』
こんなこと考えながら
毎回めっちゃ緊張してました。
新人ペインターさんならこの気持ちわかると思いますwww
ぶっちゃけ今も苦手意識はありますから
緊張するんですけど、
『自己成長のためのプレッシャー』
と考えて楽しんでます。
ボケない
もうこれが
1番苦手です。
ボカシ際がイイ感じに決まってくれないんですよね〜。
決まって際が『黒く』なって毎回困ってました。
今でもたまになっちゃって
『ヤベっ!』
って焦る時ありますよ…
皆さんも経験ないですか?
元の色と塗った色の
『境目』が黒くなると
パッと見た時に
『元色』→『際の黒』→『塗った色』
って3色な感じになって目立つんですよ…
これをどうにか
『元色』→『塗った色』
の2色にしたいんです!
塗り方とか
『腕でカバー』できますけど、
どうせなら楽に安定してできる方法を選びたかったので
その辺はかなり試行錯誤してました。
ムラになる
これも悩まされました…
ベース塗ってる時には
『お、イイ感じ時だな〜。キレイキレイ♪』
なんてイイ気分で塗ってても
いさ『クリア』塗ると
『うわ、マジで⁉︎ このムラヤバいやん…』
てくらいムラが目立つ…
僕は何度も経験しちゃってます。
自分で
『イイ感じ』って思ってるだけに、
あの時のショックは精神的に来るんですよね〜
通常のメタリックならまだマシですけど、
特に
『荒いメタリック』が多く入ってる色とか
『メッチャ細かいメタリック』が多く入ってる色とか
僕の会社で言うと
『トヨタ 1G3』
『トヨタ 1H4』
あたりは気を抜いてるとムラが出る代表に感じてます。
『メッチャ細いメタリック』
『荒いメタリック』
このどちらかが多く入ってる色は
僕の要注意リストに載ってますね。
こう言う色って
ボカしていく途中も
『際がムラになって目立つ』
って現象が起こりやすいですよね。
塗ってる最中はずっと気が抜けないんで
自分の担当になると毎回
いつも以上に気合入れて作業してます。
まぁ、塗ると疲れる色って感じですねwww
ベースコートの肌が荒れる
僕は気を抜いてると
メタリックのベースコートが荒れる癖
があるんですよ。
特にボカシ側とかが
『ザラザラ』
になるアレです。
個人的に塗装の中でも
『クリア』塗るのが結構好きでして、
『隣のパネルとキレイに肌がそろった時』
とか
『蛍光灯がキレイに真っ直ぐ映り込んだ時』
は、
『お、素敵やん…』って
かなりイイ気分ですwww
ペインターさんならこの気持ちわかってくれるはず…
でも、メタリックのベースの肌が荒れてると
表面が凸凹になっちゃって
『クリアの肌がキレイに揃わない』
って現象が起こるんですよね。
ベースを塗った部分は下が凸凹だから
クリアも一緒にその肌になっちゃう
そんなイメージで最終的なクリアの
仕上がり肌に
『差』が出ちゃってました。
最後の最後で
クリアが決まらないと
『あ〜〜…』
って、なんとも言えない気持ちになるんですけど、
『ちょっと凹む』
と同時に
『まだまだ自己成長しなきゃ!』
ってモチベーション上がるきっかけに
なったりしてます。
共通の対策は一つだけ
『希釈するシンナーをちょっと遅い番手に変える』
これが僕なりの解決策です。
なんでこれなのかと言うと
『塗料のなじみが良くなるから』
です。
ここまで僕が実際に体験してる
『メタリック塗装の失敗』
を書いてきたんですが、
いろいろ考えて試した結果
これをイイ方向に持っていってくれた方法です。
水性はシンナーじゃないですけどね。
全部の失敗に共通してるのが
『塗料同士のなじみ』
だと僕は思ってまして、
僕の考えを塗料メーカーのインストラクターの方に確認してみても
大体同じ意見でしたから
大きく外しては無いのかと…
当然この要因だけじゃなくて他にもいっぱいありますけど
細かい事や、
かなりマニアックな事になると
話がややこしくなってくるんで、
大まかに言うとこんな感じです。
なじみが悪いと塗料が粒のまま固まってしまって
上手くお互いにくっ付いてくれないんですよね。
『1枚の薄いフィルム』
って感じじゃなくて
『パチンコ玉がいっぱい敷き詰められてる』
そんなイメージに僕は思ってます。
ですから、
粒がまばらに並んでればムラにも見えますし、
際の見え方も変わっちゃいます。
凸凹がいっぱいありますから、
クリアを上から塗ってもキレイに平らになりづらいのは
なんとなくでも理解できるかな〜って。
で、それの原因が
『塗料同士のなじみ』
なんですよね。
もちろん腕でもカバーできますけど、
その日によって自分のコンディションも変わりますし、
出来ることなら
『安定して出来る対策』
が良くて
それが僕にとっては
『シンナーの番手を遅くする方法』
だったんです。
固まる時間が長ければ
当然
塗料同士がくっ付く時間も長くなりますよね。
それによって塗膜が1枚のフィルムになりやすいって感じなんです。
そうなれば、
塗料のバラ付きも少なくなって
ムラや
際の見え方も同じになりやすいし
ベース肌が平らに近いんで、
より
クリアの肌も平らになりやすいって理由でした。
実際、前よりトータルの仕上がりは良くなったと
インストラクターの人にも評価してもらったりしてます。
僕自身も塗装中の塗りやすさは実感してて
『変な緊張』
は、しなくなって
より集中して作業に取り組めてるんですよね。
調色では中間が大事
僕はメタリック調色では
『中間』
を一番大事にしてるんですが、
なんでかって言うと
メタリックの調色で中間を合わせるには
『トータルのバランス』
が重要になってくると思ってるからなんです。
メタリックの量・割合
色の原色の割合
添加剤の量
全部がそこそこ合ってる調色じゃないと
正面・中間・スカシ の
どこかが変になる時が多くて
その『変になってるポイント』が
実際の塗りで邪魔してんじゃないかな〜
と思うわけです。
塗りあがった車を眺めてると
どこかの角度やポイントで
『ん??』
っていう部分あった時ないですか?
僕は以前まで結構あって
『なんでかな〜』
って理由が分からなかったんですね。
でも勉強してく中で
上で書いたポイント全部がイイ感じにならないと
『中間が合わない』
ことがイヤってほど実感しました。
全部のポイントがイイ感じってことは
当然『全体の雰囲気』も合ってくるんですよね。
実際に中間の色をシッカリ合わせた色で塗ると
意外と簡単にボケてくれるし塗りあがった色も
全体に雰囲気が合っててイイ感じなんですよ。
特にフェンダー交換とかの
『どうしてもブロック塗装になってしまう修理』
なんかは効果的でした。
簡単に塗れるってことは
余計な塗装回数が減って、
ベースコートの品質も上がってますし
当然
クリアの仕上がりも良くなってるんですよね。
なので、実作業での塗りやすさ・品質
を考えると調色の
『中間』が一番重要になるんじゃないかな?
ってことでした。
まとめ
以上が僕が実際に
メタリックで失敗した事3つと
それを
どう克服していったのか?
っていう事例でした。
この部分を意識してから
あんまり気にせずメタリックを塗れるようになりましたし
むしろメタリックの塗りが
『楽しみ』なってたりします。
今は苦手な分、『場数こなしてスキルアップしたい欲』が強くなってるんですよね。
調色の中間を合わせるって
やってみると結構たいへんなんですけど
ポイント抑えればそこまで難しくないので
メタリック調色の記事
【難しく無い理由!】メタリック調色の方法とコツ
も書いてるんで
良かったら読んでみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
これからも
自分の経験からの記事を書いていこうと思いますので
よろしくお願いします!
それでは!