【意外と難しい?】黒の調色について考えてみた

ペイント

どうも、KOBAです。

突然ですが、

『ソリッドカラーの黒』

について

カピバラ
カピバラ

黒の調色って簡単でしょ?
特に気にしてないよ
違いなんて分からないって…

 

こんな考えってありませんか?

僕は以前までこんな考えだったんですけど、
ペイントに関わって10年の中で


『黒の調色って意外と難しいんじゃないか?』

と思うことがあったので

  • 簡単に見えて意外と奥が深い
  • 原色の特性が黒に入れると変わる
  • 日光の強い時こそ要注意

こんな内容で解説していこうと思います。

 

塗装始めたての頃は

『ソリッドの黒』

調色なんてほとんどした記憶がないし、
先輩たちも調色してる様子なかったんですよ。

 

でも、ある時

『隣のパネルと色が違う』

って納車前に指摘されて


『黒』
の調色なんてやった時なかったし
先輩も合わせ方知らなくて

メチャメチャ苦労
したんですね。

その時に
普段何気なく塗ってる
『黒』
でも
突き詰めていったら
やっぱり
原色塗料の特性
とか

『ちゃんと理解してないとダメなんだな〜』

って思ったんです。

 

そんな経験から少しでも誰かの役に立てればと思って
この記事書いてます。

それでは行ってみましょう!

簡単に見えて意外と奥が深い


『ソリッドの黒』
って
結構奥が深くて、

入ってる黒の原色の割合
とか

微妙に入ってる原色の割合
とか
本気で合わせに行くとなかなか難しいんですよね。

 

普通に調色してるとソリッドの黒って

違いがほとんどわからなくないですか?

違いがわかる時って
ほとんどが
『強い光で見た時』

なんですよね。

僕のいる工場でも前まで

『工場の蛍光灯』

だけ”で調色してたんです。

 

今となったら


『そりゃ色見れるわけないよwww』

って思うんですけど、
当時は本気で
工場の蛍光灯で調色する以外の方法を
知らなかったんです。

 

で、ちょっと話が逸れちゃうんですけど

個人的に何か良いアイテムないかな?
って調べてみたら

『調色ライト』

ってのがあるの知って
『これだ!』
って思って
速攻で材料屋さんに注文して買いました。

このアイテムなんですけどね


SUNAMTCH2

コレ買ってから一気に
調色の精度
が上がりました。

今まで見えなかった色の違いまでハッキリ見えて
逆に

『自分の調色クソじゃん…』

なんて落ち込むことも多くなりましたけどwww

ちょっと高いですが、

『スキルアップ』

のための
自己投資
は職人たるもの必要だと僕は思ってます。

 

話戻すと、
このアイテム使いだしてから
今までの

『黒』の調色の精度がかなり低いこと
に気づいて
個人的に勉強し直していったんですよ。

けど、
思った方に色が近づいてくれないことが多かったです。

次の項で書いてますが、

『黒に混ぜると原色の特性が変わる』

ってことがわかって、
それを一から勉強して行ったら
結構色を合わせられるようになったんですよね。

 

原色の特性が黒に入れると変わる

色原色って黒に混ぜると
目で見てる
『青』『赤』『紫』『緑』

違う色変化になるんですよね。

ウチで使ってる塗料だけかも知れないですけど

『青色混ぜると赤く』


『紫混ぜると黄色に』

とか、
思ってるイメージと違う方向に色が変わっちゃうんです。

黒自体も

『黄色っぽい黒』


『灰色っぽい黒』


『緑っぽい黒』

って言うように、
3色もあって、それを考えて調色するから結構難しいんですよ。

特性なんて今まで考えたことなかったですから、
覚えるまでかなり苦戦しました…

 

参考までに

『原色色見本』

見ながら最初は覚えましたけど、
ちょっと小さすぎて見えづらいんで
最終的に
『実践』
で覚えていった感じです。

もしあなたの使ってる塗料にも

『原色色見本』

があって参考にしたことがないのなら
一度見てみるとかなり
勉強になる
のでオススメです!

ウチの会社ではソリッドの黒は基本

『修理パネルのみ塗装』

なんで
隣のパネルと色が変わらないように気をつけてます。

 

太陽光の下とか
『強い光』
だと
一発でバレるので
(今まで最終チェックしてた人、よく気づかなかったな…)
要注意でした。

 

日光の強い時こそ要注意


お昼くらいの太陽光
とか

夕方
ってヤバいくらい違いが分かるから
僕的に要注意な時間帯です。

 

ここでわかる違いって、

『入ってる黒のバランス』

重要だと思ってて、
上でも書いた


『黄色っぽい黒』


『灰色っぽい黒』


『緑っぽい黒』

のバランスです。

 

ウチの工場で使ってる塗料だと
3種類の黒がありまして、
この組み合わせで特に

『スカシ方向』

に違いが出てます。

真っ黒なのか?
それとも少し白っぽく濁ってのか?

そんなイメージでしょうか…

それを合わせるためにも
前の項でも書いた

『黒に入れた時の原色の特性』

がわかってないとちょっと
苦労する部分
でした。

以前にもライトで確認して


『これはバッチリイケるでしょ!』

って感じで調色終わって塗り切ったんですね、

で、外で見たら


『全然ちがうじゃん!』

みたいなことが起こりまして…

それ以来、
自分の腕を信じず

確認はやり過ぎなくらい確認してます。

調色ライトって言っても
やっぱり
万能じゃない
ですから
その辺は仕方ないかと。

そのためにも
タイミングが合えば、
自分が塗った車は
必ず外に出して確認する
ように心がけてますね。

理由はどうあれ、
最終的には

『塗り上がった車の色がどうか?』

なわけですから、

『職人』
として、そこの責任はシッカリ果たすようにしてます。

 

まとめ

こんな感じで、

『ただの黒』

って言ってもちゃんと
ポイント理解
してあげないと

お客さんにイイ品質の車
を提供できないんですよね。

僕もその辺を全くわかってなかったんで
すごい反省してます。

 

何事においても

『職人』
として

『自分の技術を磨いていかなきゃいけないな〜』

と感じた出来事でした。

他にも
【難しく無い理由!】メタリック調色の方法とコツ
とか記事書いてるんで良かったら読んでみてくれると嬉しいです。

これからも
自分が自己成長するために取り組んだことや

『考え方』


『マインド』
なども記事にしていきますので、
皆さんと一緒に成長して行けたらと思います!

それでは!

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