どうも、KOBAです。
今回は僕の大好きなスプレーガンについて
・アネスト岩田のws400ってどんなスプレーガンなんだろう?
・高いから失敗したくないな
・安く買いたいけど中古ってどうなんだろう?
こんな疑問に答えて行きます。
✔️記事の内容はこんな感じ。
- 1、ws400の特徴
- 2、使ってみてのメリット・デメリット
- 3、中古を選ぶ時の注意点3つ
記事を書いている僕ですが
スプレーガンが大好きです。
好きって言うか、愛してます。
これまで使ってきたスプレーガンは30機以上で、
アネスト岩田のws400を3機、実際に使って年間500台以上塗装しているペインターです。
こんな僕が実際にws400を使ってみた感想をお伝えして行きます。
ws400の特徴
アネスト岩田公式サイトの説明は以下の通りです。
・世界屈指のイタリアのデザイン工房、ピニンファリーナ社にデザインを依頼。 美しさと実用性を見事にマッチさせたフォルムを採用。
・イタリアの名門パヴィア大学と共にピニンファリーナ社のデザイナーが人間工学を追及し作り上げた究極のデザインを当社のエンジニアが製品化
・キャップの新規開発により、薄膜な完全フラットパターンを実現
・中高パターンや厚塗りによって起こるメタリック・パール塗装時のムラやハイソリッド使用時のワキやピンホール軽減。
出典: アネスト岩田公式HPより https://www.anest-iwata.co.jp/coating/spraygun/supernovaWS-400.html
その1:硬い塗料でも難なく微粒化
- 水性ベースコート塗料、ハイソリッドクリヤコート塗料に適応
と書いてるだけあって
マジで微粒化性能はピカイチです。
実際に塗料を入れて試し吹きしただけで違いが分かるほど
それによって塗装ムラが出にくいのはもちろん
ボカシ作業もかなり楽です。
塗り易いってことは当然、作業時間も短縮
しかも仕上がりが良いんだから言うことなしの性能です!
その2:均一に塗れる
- キャップの新規開発により、薄膜な完全フラットパターンを実現
- 中高パターンや厚塗りによって起こるメタリック・パール塗装時のムラやハイソリッド使用時のワキやピンホール軽減。
説明だけ見たら難しこと書いてますが、
要はパターン内で塗料が均一に濡れるよってことですね。
『本当に?』って疑問に思いますよね?
自分も最初はそう思ってました。
でも、実験としてメーカーさんに教えてもらったやり方で塗料吹いてみたら
本当に同じように塗料が付いてくれるんですよ!
こりゃスゲーっす!
(やり方は壁に紙を貼って、ガン距離を測って、パターンを縦じゃ無くて”横”にして試し吹きする)
ってことはペインターからしたら
そこまで気を使って塗装しなくても
仕上がりが良くなるんですね。
年間500台オーバーの塗装してる僕からしたら
本当楽に作業できてます。
Ws400様様ですよ。
その3:かっこいい
- 世界屈指のイタリアのデザイン工房、ピニンファリーナ社にデザインを依頼。 美しさと実用性を見事にマッチさせたフォルムを採用。
- イタリアの名門パヴィア大学と共にピニンファリーナ社のデザイナーが人間工学を追及し作り上げた究極のデザインを当社のエンジニアが製品化
ピニンファリーナ社って言えば、フェラーリを手掛けるデザイン会社です。
この説明だけでカッコいいのは確定的に明らかですwww
性能っていうか、やっぱりスプレーガンは見た目が命じゃないですか?
使ってて、このガンカッコいいな〜ってテンション上がりませんか?
普段使う相棒だからこそモチベーションに関わる”見た目”は
僕の中で最重要項目なんです!
多少性能が落ちてもカッコいいガンなら愛せます。
逆に性能が一番のガンでも見た目がカッコ良くなきゃ、多分使いません.
Ws400は個人的に一番好きな見た目です。
クロームだし、流線型で美しいし言うこと無し。
唯一不満はエアキャップの仕上げが雑なこと。
ここだけ岩田さんが改善してくれれば文句なしで優勝です。
2、ws400を使ってみてのメリット・デメリット
メリットに関しては上記で書いたのと被る部分もありますが、
実際に使ってみての感想もあるので、参考にしてください。
メリットがこちら
キリが細かくて良い感じに塗れる
ws400を使ってみて、一番感じた違いかと。
自分のクリヤーは希釈が3%くらいで硬いので
微粒化性能がキーポイントなんです。
その点で言えばws400は全く問題なしです。
実際使ってみると、『俺、上手いんじゃね!?』
って錯覚するくらいキレイに仕上がってビックリしたのを覚えてます。
どうやらノズルに入っている”スリット”
が肝らしいですね。
どのくらい重要かというと、
メーカーさんが『他は汚くてもいいので、ここのスリットの部分だけはキレイにして下さい!』
って念を押されるくらいです。
やはり塗装において、『微粒化』は性能を左右する重要項目ですね!
広範囲を塗るのが楽
サイドカップ式のスプレーガンに比べて
センターカップのガンは大型なモノが多いです。
一回りくらい大きいですが、その分パターンも広く、
塗料の吐出も多いので、大面積を塗るにはベストな選択かと。
あくまで僕個人のイメージですが、
サイドカップに比べて塗り重ねる回数が3割くらい少ない感じがしてます。
久しぶりにサイドカップのガンを使うと
『重ね多くて面倒だな〜』って思うレベル。
なので、普段から大面積を塗る機会が多い方には
是非使って欲しいです!
かっこいいからモチベーション上がる
これは完璧に僕の主観です。
僕の価値観ですが、
『スプレーガンはカッコよくあるべき』
というモノがありまして。
普段使う相棒だからこそ見た目は最重要項目。
使っていてモチベーション上がるガンじゃないと
楽しくないんですね。
ws400は見た瞬間一目惚れなので問題なしですwww
デザインしたのがピニンファリーナなので
周りでは通称『フェラーリガン』なんて呼ばれてます。
クロームの見た目に独特の流線形、たまりません。
人間工学に基づいた〜〜とか書いてありますけど、
ぶっちゃけどうでもいいですwww
フェラーリと同じデザイン会社がデザインしたってだけで
テンション上がりますwww
ちょっと高いですけど、『所有欲』
という点で見ても満足させてくれるガンですね。
デメリットがこちら
自分に会うセッティングが難しい
メーカーの人がチラッと言ってましたが、
たまに『クソガン』だなんて言われたりするそうです。
これって自分に合ってないセッティングで塗ってるからなんですよね。
僕が使ってみての印象に『ピーキーなチューニングカー』
ってのがあります。
一度自分に合ったセッティングが見つかってしまえば
これ以上無いってくらい使い易いガンですが、
そのセッティングを見つけるまでが試行錯誤の連続でした。
吐出量・パターン幅・エア圧・ガン距離
ザックリこのくらいの項目です。
これを一つ一つ試して行って見つけるんですが、
その工程を楽しめれば、きっと最高の相棒になってくれますよ!
パターンが割れる
僕が使ってる塗料のせいかと思ったんですが、
塗料メーカーの人も同じこと言ってるので本当かと。
簡単に言うと
『パターン全開』だと、パターン真ん中の塗料の出が悪いんです。
イメージは”ひょうたん”みたいな形になっていしまいます。
パターンの開き自体は広いんですが、
このせいで、パターンを絞らなければいけないんですよ。
具体的には僕の場合
『全開から2回転半戻し』
です。
これでパターンの”割れ”は解消されてます。
もともと推奨されてるガン距離が近いので(20〜10センチの間で出来るだけ近く)
実作業にはさほど影響は出ていません。
小場所の塗装には向かない
広範囲を塗るのが楽ってメリットがある反面
小さな補修には向いていません。
これはセンターカップのガン全般に言えることかもしれませんが、
パターンも広ければ、吐出量も多いので、
どうしても小さな補修の場合は使い勝手が
悪くなってしまいます。
正直言えば、使い方次第でどうとでもなってしまうんですが、
”楽に塗る”って考えた場合はストレスがあるのは事実かと。
やはり、大面積をドバーっと豪快に塗るためのスプレーガンかな〜
という印象ですね。
3、ws400の中古を選ぶ時の注意点3つ
ここまで読んでくれた方の中には
『興味があるから使ってみようかな?』
と思ってくれた方もいるかもしれません。
けど、高いんですよこのガンwww
65,000円くらいするので、気軽に買える値段じゃないのは理解してます。
そこで、『中古』の選択肢も出てくるかと思いますが、
僕が思う中古を買う時の注意点を3つまとめてみました。
ニードル・ノズルの摩耗に注意
一番重要な部分ですね。
この部品の摩耗具合はシッカリ確認しましょう。
具体的には
・使用期間
・使用頻度(1日何台くらい塗ってたか)
・現在の状態(写真などで)
このくらいはみた方がいいです。
『買ったはいいけど摩耗し過ぎててニードル・ノズルとも交換しなきゃダメ』
なんてなったら新品買えちゃうかもしれませんからね。
あとはノズルの先端が潰れてないかも注意するポイントです。
手入れの具合に注意
結構周りのペインターで
メンテナンスしないで使いっぱなしって人いっぱい居ます。
なので、どのくらいの頻度でメンテナンスしていたかも聞ければ
購入時の参考になるはずです。
ちなみに僕は毎日仕事終わりに軽いメンテナンス(ノズル・ニードル・ボディーの清掃、各部グリスアップ)
はしています。
やっぱり毎日楽しく、快適に仕事したいですからね。
コピー品に注意
これはデビルビス製品によくあることなんですが、
アネスト岩田でもコピー品が出てるらしいので、
一応注意ってことで。
岩田の場合、正規品にはホログラムのステッカーが
貼られていて、それで判断できます。
が、そのステッカーがボディーを掃除してると剥がれてくるんですよ…
最後はキレイに剥がれてしまいますwww
なのでその場合、正規品であってもステッカーが無くて判断しづらいので、
ステッカーが無ければ安くても購入を見送った方が賢明です。
まとめ
ここまで岩田の回し者か?
って言うくらいws400について書いてきましたが、
それくらい今の僕のペインター人生に影響を与えてくれたスプレーガンなんです。
自分のセッティングさえ決まってしまえば、今までよりも楽に
今よりもいい仕上がりになります。
なので、是非あなたにもこのガンの良さを知ってもらって、
できることなら使ってみて貰えたら幸いです。
気になったあなたは【アネスト岩田 WS400】からどうぞ!
もしセッティングで困ったら、コメントか問合せから連絡もらえれば
僕ができる範囲でアドバイスさせてもらいます。
参考までに僕のセッティングを載せておきますので、
良かったら試してみて下さい。
それでは!
ベースコート イサム塗料 アクロベース(溶剤)希釈率 60%〜90%
クリヤー イサム塗料 アクセル 301 ルナクリヤー 希釈率 0〜3%
ws400 1.4口径 1.3口径
ws400 HD 1.4口径 1.3口径
吐出量 5回転
パターン 2回転半戻し
エア圧 1.5〜2
ガン距離 ベースコート 20〜10センチ
クリヤー 10センチ