どうも、KOBAです。
最近、『板金塗装業界』の将来性について
結構会社のみんなや、まわりの業者さんと話す機会が多いです。
そんな中で出てた
・板金塗装の将来性ってどうなんだろう?
・このまま続けても大丈夫かな?
・独立したいけど、集客とか不安だな…
こんな疑問について
僕なりの考えを書いていこうと思います。
現在の僕ですが、
板金業界13年目
某ディーラーで年間600台を塗装しながら
個人でマーケティングを勉強中。
業界の今を知るために塗料メーカーと情報交換をよくしつつ、
リーダーとして部門のマーケティングにも参画しています。
こんな感じです。
結論から言うと、
『仕事自体は無くならないけど、絶対数は確実に減る』
が僕の考えです。
最前線で働いてると
正直入庫量の減少や
業界自体の活気の無さを感じる時もあります。
実際うちの会社でも
『仕事ないですか?』
って外注の同業者さんが来たり、
僕らでも
『なんか最近仕事ないですね〜』
『このままで大丈夫か!?』
『リストラとかあるんじゃね!?』
なんて会話をみんなでするようになっちゃってます。
誰でも今の自分の仕事が大丈夫か
気にならないわけないですよね…
僕自身も
『今後はどうなっちゃうんだろ?』
って考える時、結構あります。
それでは次からは僕なりの考察です。
板金塗装の将来性について語ってみた
周りの同業者さんに聞いても、
『仕事減ってるな〜』
って大体いうんですよね…
まぁ、漠然と仕事減ってるってだけだと、
全体像って見えないんで、
それだと何が原因とか要因とか分かんないですよね。
見えないから余計に暗いニュースになっちゃいますし
不安に思う部分ってのもありますから
僕なりに考えた要因が3つあります。
それが
・事故は減ってる
・直すお客さんも減ってる
・自動車業界自体が元気なくなってきてる
の3つかな?って思ってます。
事故は減ってる
仕事してて思うんですけど、
本当最近『小さな修理』が本当減ったように感じてます。
多分、ブレーキアシストとか、踏み間違い防止装置とか、
自動運転なんてのも出てきてるからなんだろうな〜って。
あとは、車の保有台数も横ばいみたいですから
そこも要因の一つなんですかね?
入ってくる事故もなんかデカい事故ばっかりになって来てますし、
実際僕も作業してると
『この修理機能も同じの直したな』
って事がよく起こります。
だから、ブレーキアシストとかが効かないような
大きな事故が入庫するようになって来たんじゃないかな?
ってのが僕なりの考えです。
この仕事自体。
『お客さんの事故』
がなければ成り立ちませんから、
言ってしまえば、
『お客さんの災難』
じゃないですか?
それが減るのは僕自身イイことだと感じてます。
お仕事減るのは不安ですけど、
それによって悲しむ人が少なくなるってことなんで、
むしろポジティブに捉えてます。
だって、運転が楽になったら単純に助かりますし、
自動運転なんてなったら運転する時間がそのまま
勉強したり
作業したり
映画見たり
いろんなコンテンツを消化する時間に
使えるようになるんですよ?
嬉しくないですか?
僕は嬉しいです!
ちょっと話が逸れましたが、
次行きます。
直すお客さんも減ってる
数年前から『自動車保険』の内容が変更になってて
保険が使いづらくなったのも大きいですね。
事故だと3等級ダウンや
車両保険も等級ダウンの規約が細かくなったり、
普段使ってて支障が無いような傷や凹みって
保険で直した方が次の年の保険料が上がったりして
余計にお金かかる。
なんてことも起こったりしますから、
直さないお客さんも結構いるんですよね。
乗ってて大丈夫なら後は
『自分の問題』ですし、
本人が気にしないとか
周りに見られても気にしないんであれば
直す必要って無いですから。
今の世の中、
余計なところにお金を使う余裕が
無い人も多いと思いますし、
僕も余計なのもにお金かけたくないですもん!www
そりゃ、車が最優先じゃ無い人が
ちょっとの傷くらいで直さないのもわかりますよね。
周りの友達も
『板金だすと高いんだもん!』
『そんな金ねーよ〜』
って言ってますから
まぁ、仕方ないですねwww
だから、今後は
『板金塗装』
ってものに、
『直す以外の価値・魅力』
をいかにお客さんに知ってもらうのか?
って部分が重要になってくるな〜
と僕個人は感じてます。
自動車業界自体が元気なくなってきてる
車の保有台数自体はほぼ横ばいみたいなんですが、
実際の現場感ではあんまり実感ないんですよね…
わが国の自動車保有台数 2020
※いずれも出典は「一般財団法人 自動車検査登録情報協会
売れる台数が変わらなければ当然売り上げも下がるし元気が
なくなりますよ。
地方ではまだまだ交通機関の問題で
車が必須の環境ですから
そこまで車離れを実感することって
あんまり無いですけど、
都心なら維持費とか駐車場代の視点で見ると
別に所有するメリットってあんまり感じないですよね。
必要なら借りればいいだけですし
実際に僕が都心にいたら
多分車持たないですもん。
地方にいて、今のライフスタイルだから
車が必要なだけです。
また、
2035年までにガソリン車減らす
とか
アメリカの一部の州でガソリン車販売できないとか、
ちょっと日本のメーカーに逆風が吹いてる状況なのは
みなさんご存知かと。
今後も環境問題の視点から、その流れって大きくなるし
よりクリーンエネルギーってものに変わっていくんだろうな〜
と世の中の流れを感じます。
そうなると、日本のメーカーは厳しいです。
ガソリン車・ハイブリット車の技術で売っていた部分が大きいですし、
今後は電気自動車が強い海外のメーカーが強くなっていくのかな?
日本のメーカーの今後ってどうなんだ?
って考えになるのは自然ですよね。
各メーカーさんもいろいろと動いてるようですが、
『自動車業界にいれば将来安泰だ!』
なんて幻想はとっくに無くなってますから
シッカリ現状を見て、今後どういう風に
自分の業界が変わっていくのか
ちゃんと考えていくのは必要だなと僕は思ってます。
今の板金塗装業界のダメなこと
この世界に入ってから早14年
正直もっと
『こうしなきゃマズいよな〜』ってこといっぱいあります。
僕が思うダメなとこ3選
・考え方が古い
・教え方が下手
・湯で蛙
この3本立てです。
それぞれ行ってみましょう!
考え方が古い
この業界、よく終わるくも
『職人気質』
が強過ぎです。
昔ながらのやり方でやるのは
構いませんけど、
ぶっちゃけ、今のITが進んだ世界で
古いやり方にこだわるメリットはないと僕は感じています。
ウチでもようやく新しいツールを使って
日常業務の効率化を図りだしてますけどちょっと遅いです…
さんざん言い続けてやっとですよ。
そこそこ大きな企業ですから
その辺のスピードが遅いのは仕方ないです。
でも、
サービスの方はもっといろんな最新ツール使ってますから、
BPでも、もっとやりやすい環境づくりに力入れてかなきゃです。
後は、『集客』に関してですね。
言ってしまえば、
『腕が良ければお客が来てくれる』
って考えの人多い気がします。
いやいや来ませんよ、お客さんwww
宣伝もせず、認知を広げる施策もせず
どうやってお客さんに知ってもらえるんですか?
今はネットでお店を探すお客さんがほとんどですよね。
そんな時、お店のサイトがなかったら
利用したいお客さんに知ってもらうことすらできないんですよ。
実際は
腕が良ければ口コミでお客さんが来てくれることもありますし、
口コミの方が宣伝の威力がスゴイのも確かです。
けど、口コミを起こしてくれるような努力してますか?
口コミが起こるポイントって知ってます?
そのための勉強してますか?
僕も勉強してる途中ですけど、
勉強すればするほど弱い部分てのが見えて来るんです。
やはり、
一個のスキルだけ磨いてたんじゃ今の世の中
生き抜くのは大変なんだなと僕自身スゴく実感しつつ、
そのためにも世の中の流れにうまく乗って、
柔軟にやり方を変えれる事が大事だと思ってます。
教え方が下手
これは僕が教える立場になった時に
真っ先に変えたことです。
『仕事は見て覚えろ』
いつの時代の話ですか?www
平成も過ぎて令和ですよ??
効率悪過ぎです。
そもそも論で、なんで仕事覚えて欲しいんですか?
なんの為に新人、もしくは人を雇うんですか?
『イイ仕事をして、会社の役に立って欲しい』
『人を増やして効率よく仕事を回して欲しい』
これが目的じゃないですか??
だったら、『見て覚えろ』は
どう考えても効率最悪ですよねwww
この風潮になってるのには
僕なりの考えがありまして、
実は教える側も自分の技術を理屈で説明出来ないんじゃないか?
って思うんです。
『俺はこうやってるから』
『こんな感じでやってみて』
僕が実際に教えてもらってら時によく聞いたセリフですwww
正直、よくわかんないんですよ!
全部その人の感覚なんで。
目的が『早くイイ仕事を覚えて欲しい』なら
最短距離で成長してもらえるように
教える側が工夫するのが一番なんです。
だから、誰にでもわかるような
イメージしやすい説明や理屈で伝える必要があります。
それをシッカリ考えて後輩育成してかなきゃ、
この業界マジでヤバいです。
もちろん、ウチの新人くんにも同じように
技術を伝えてますから、
半年くらいでそれなりの戦力として活躍してくれています。
ただでさえ離職率の高い業界ですし、
実際のウチの現場での平均年齢もどんどん高くなってます。
その辺本気で大丈夫か心配してます。
そろそろウチも新人くん入れて欲しいですよ…
湯で蛙
一番ヤバいポイントですね。
『自動車業界にいれば大丈夫』
めっちゃ多いですよね。
この考えの人。
何をもって安心なのか全然わかりません。
トヨタの豊田 章男 社長が
『100年に一度の大変革期』
『終身雇用は実質無理がある』
って言ってんですよ?
安心感なくないですか?
僕は結構危機感あります。
同業者の廃業だったり、
経営不振の話もウチにくる業者さんから話来てますし、
自分の職場でも入庫減ってたり、
新車の売り上げが落ちてたりしてますよ。
しかも、世界的に見たら、
上でも書いたように
日本自動車産業にはツラい流れになってて、
テスラの時価総額がトヨタを抜いたなんてニュースも
見た人居るんじゃないでしょうか?
そんな中で根拠もなしに
『大丈夫』だなんて、
温度が上がってるのに気づかないで
のんきに泳いでたカエルが
ヤバい温度になって、気づいた時にはすでに手遅れ
『茹でガエル』
になっている状況と一緒です。
そうならない為にも、世の中の動きや
業界の動向などにも気を配っていきたいです。
独立するなら? これからの戦略について考えてみた
で、これからも業界でやってく為に
もし独立するとして、自分ならどうするか?
って言う部分を少し解説していこうと思います。
技術があるのは大前提
そもそもとして、
『技術がある』
のは大前提です。
長いこと業界にいると、
『こんな適当な仕事でお金取るの!?』
って修理が結構あります。
お客さんからしたらこんなもんか?
みたいに思ってそのままなんでしょうけど、
職人ならもっと自分のスキルを磨くことも重要って考えなきゃ
ダメじゃね?
って感じてしまいます…
これから先はよりお客さんがイイと思ってもらえるサービスを
提供していかなきゃならない時代になってくると僕は考えてます。
なので、それには
『どこに出しても恥ずかしくない技術』
は必須になってくるんじゃないかと。
腕が全てではないですけど、
イイ腕がなきゃ始まらないのも事実です。
今まで、利益最優先で適当な仕事をしていた業者は
確実に厳しい時代になっていくと思います。
マーケティングが大事
いかに自分のお店を知ってもらうのか?
イイ腕があっても知ってもらわなきゃ意味ないのは書きましだが、
どう知ってもらうかですよね。
今はインターネットがスゴイ時代ですから、
Webを使っていくのは必須になりますよね。
具体的にはWebサイトとSNS、後はWeb広告です。
自分の地位域のお店の検索でシッカリ認知してもらえるような
Webサイトを作って
検索の上位に表示させるようにしたり、
いろんなSNSを使って、
興味がありそうな人・同じ地域の人
に自分のお店を知ってもらったり、
同じ地位域の人の目に留まるように
Web広告で宣伝活動したり
やり方はいっぱいあります。
その辺勉強してると、
いかにウチの会社が何もやってないかが見えちゃうので、
そのうち提案なりしてみようか考えてます。
自分の会社が茹でガエルになるのはできれば避けたいですからねwww
お客さん一人一人とのコミュニケーションが重要になってくる
いかに自分のお店のファンを増やすか?
こんな時代だからこそ
『口コミ』
ってかなり重要なんです。
例えば自分の友達が
『ここのお店メッチャ良かったよ』
『店内もキレイで料理も美味しかったし、定員さんもイイ人ばっかりだった』
こんなこと言ってたら気になりませんか?
少なくとも悪い印象にはならないですよね?
だから、選んでもらうには口コミって大事なんですよ。
その為に、
お客さん1人1人に対する気遣いや
コミュニケーション
作業の丁寧さなど
『相手を思いやる』
って重要な部分です。
ウチもまだまだ出来てませんが、
そう言う視点で仕事してますか?
そんな小さな積み重ねが
『ファン』
を作っていって、
後からになってデカい差になってくると僕は考てえます。
番外編
ここからは番外編です。
塗料メーカーの人に聞いたんですが、
結構海外での板金塗装の需要が高まってるみたいで、
よく海外研修?指導?
に行くみたいです。
そんななかで、
『日本人の技術はやっぱりスゴイ』って言ってました。
色に対するシビアさとか
修理した箇所をわからなくする技術とか
海外の板金塗装を見ると余計日本人の
修理に求めてるレベルって
あり得ないほど高いみたいです。
なので、日本で板金塗装してるあなたも
海外からしたら
『もの凄い技術』
をもった職人である可能性が高いので、
日本で需要が減って来たら
海外に行ってプレイヤーなりインストラクターとして
活躍するのも楽しそうだと思いませんか?
僕は結構楽しそうだな〜
って思うんで、英語も覚えようかと考えてますwww
まとめ
まぁ、ここまでちょっとネガティブな見方になっちゃってますが、
仕事自体は減りはするけど、すぐには無くならないと考えます。
すぐ自動運転が来るわけでもないですし、
全部がぶつからない車に変わるわけじゃありませんから。
ですが、イイ仕事、イイお店って言うが
生き残るための条件であることには変わりないと思います。
その為には
『この仕事が好き・楽しい』
と言うマインドが大事で、
『好きこそ物の上手なれ』
が最強じゃないのかと。
好きだからこそスキルを磨けるし、
好きだからこそ世の中の変化に対応できる
一個のスキルだけに依存するのは危険ですけど、
やはりベースとなる
『これだ!!』
ってスキルがあるのは強いですよ。
あなたは板金塗装が好きですか?
僕は大好きです!
出来ることなら生涯この仕事を続けていきたいです。
ですから、
変化を楽しみ
いろんなスキルを磨き
柔軟に働き方を考えて
これからもお客さんに喜ばれる仕事を追求していきます。
皆さんも一緒に頑張りましょう!
それでは!