板金塗装はきつい!?業界一年生に向けてアドバイス

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どうも、KOBAです。

・板金塗装って仕事的にきついな
・どうしたら楽に仕事ができるかな?
・やめて違う仕事をしようかな…

今回はこんな疑問に答えていきます。

✔︎本記事の内容

  • 1、きついと感じる板金塗装がちょっと楽になるマインドセット3つ
  • 2、無理に板金塗装を続けなくても良い理由
  • 3、きつい仕事を早く覚えるための注意点3つ

 

この記事を書いている僕は、板金塗装業界15年目
ありがたいことに現在はリーダーとして、
指導している後輩たちが3〜6ヶ月で戦力として働けるようになってくれています。

そんな僕が新人一年目の”自分”に向けて解説していきます。

きつい板金塗装がちょっと楽になるマインドセット3つ

 

僕が15年板金塗装をやってきて僕が思う
マインドセットは

  • その1:誰でも最初は一年生
  • その2:完璧を求めない
  • その3:スタイル・やり方は人それぞれ

 

この3つです。

その1:だれでも最初は一年生

 

自分もそうだったんですが、
会社に入った時は何から覚えれば良いのか本当に分かんなかったです。

専門学校で覚えた技術も実際の現場のレベルに比べたら使い物になんないんですよ。
かなりショックを受けたのを今でもはっきり覚えてます。

 『現場の板金塗装ってかなりきついな…こんなんでやっていけるのかな?』

これが正直な感想でした。

自分はかなり寄り道した方なので
15年目でようやくシッカリした仕事ができるようになってきたかな?
と言うレベルなんです

だから、あなたが『仕事ができなくてきつい…』ってなるのは当たり前です!
むしろ先輩が一からキッチリ教えていかなきゃダメ。

なので、『自分は何にもできなくてダメだな…』なんて考えはハッキリ言って無駄です
逆に、なんにも分からないからこそ、一から覚えていくんだ!
くらいでちょうど良いです。

ですが、
ちゃんと教えてくれる人が居ないっていうこともあります。
これも板金業界のダメな部分ですよね…
この部分は後で解説していきます。

その2:完璧を求めない

これは本当に勘違いしていました。

修理って聞くと『元通りに直す』って思いがちじゃないですか?

でも、修理なんだから元通りに近づけることはできても
元通りにはならないんですよ。

良くも悪くも板金塗装って『ごまかし』の技術なんです。
もちろん職人ですから、完璧を求めるのは良いことですよ。

けど、その思考がジャマしてなかなか仕事が進まないんですよ!
これ、完璧に昔の自分なんですけどね。

もし、先輩が完璧な仕事が出来ててスゴいな〜
とあなたが感じていても、先輩は分からないレベルで『ごまかしている』
だけなんですよ。
だからあなたも完璧を求めすぎず、先輩にアドバイスを貰いながら

『お客さんが満足してくれるレベル』

の修理を模索してみて下さい。

 

その3:スタイル・やり方は人それぞれ

『あの人はこう言ってたけど、この人は違うやり方なんだな…』

こんな経験あなたもありませんか?

正直、板金塗装って正解が無いんですよね…
言ってしまえば、仕上がりが良ければ過程は何だって良いんです。

だから、やり方も十人十色。
聞く人によって教えてくる内容がまるで違うなんて当たり前。
これには僕も苦労させられました。

『結局どれが正解なんだよ!?』

っていつも思ってたのが懐かしいです。

なので、正解がない以上、いろいろ試して
あなたが一番やり易く、仕上がりがいい作業の仕方で問題ないんです。
周りからいろいろ余計なアドバイスも飛んでくるかと思いますが、

『そんなやり方もあるんだな〜』

くらいに聞いといて、
自分のやり易いスタイルを見つけることに専念してみて下さい。

無理に板金塗装を続けなくても良い理由

結論から言って、無理に続けなくてOKです

なぜなら、職業的に専門性の高い分野なので
少なからず向き不向きや環境の良い悪いがあるからです。

もちろん、元々のスキル的な向き不向きはありますが、
結局のところ、”板金塗装が好きかどうか”が一番大きな要員です。

 

・車が直っていく過程が好き
・塗装してキレイに塗れた時が楽しい
・車自体が好き

など、何かしらこの仕事にやりがいや、好きを見つけている人が多いです。

なので、仕事自体に興味が無くなったとか
車に興味がない人は続いていかないのがこの業界かと…
実際、僕の周りや同級生で同じ仕事を続けている人は
数える程度しか残っていません。

また、職場環境は実際に会社に入ってみないと分からない
と言う問題もあります。

実はこれが一番大きな要因です。

 

・入ってみたら何十時間も残業がある
・職場の先輩が教えてくれない
・メンバー同士の仲が悪い
・職人マインドが強すぎて考え方が古い

などなど

あげればキリがないですが、
ぶっちゃけ仕事が楽しいと思えるかは職場の雰囲気や先輩の存在が大きいです。

なので、仕事自体が好きだけど、
職場が微妙なら仕事自体を嫌いになる前に
とっとと違う会社に再就職もアリです!

正直、就職したばっかりの時も自分がこの先やっていけるか不安でしかたなかったです。

センスなんて感じたことも無かったし、
何より仕事を覚えるのが遅くて周りに迷惑をかけている
と感じるのがきつかったです

結構会社行くのが嫌だった時期ありますよ。
正直他にスキルがあればやめていたかもしれません。

また、この業界はいまだに『仕事は見て覚えろ』的な古い考えが一般的です。
技術を教えられるようになった今、
僕はそれが嫌で
後輩には一から自分の技術を
”伝える事”
を第一に指導してます。

ここまで読んでくれたあなたは
もしかすると

”せっかく就職したのに勿体ない”

こんな考えになっていませんか?
確かにそうかもしれません。

しかし、逆に考えたらどうでしょう?
向かないモノ・気が進まない仕事に時間を使う方が勿体ないと思いませんか?

時間は有限ですから、嫌なものに使っている時間はありません。

特に若い時の時間は本当に貴重だと今さらながらに感じてます。
その時間を他の自分が好きと思える仕事に出会うことに使ったり、
別の環境の良い職場を見つける時間に使ったりする方がよっぽど効率的です!

なので、結論として無理に続けなくてOKです!

 

ちなみに転職するなら
工場系に強い「工場求人ナビ」
自分の市場価値が分かる市場価値診断ならミイダスの2つがいいかと。

僕も自分の『市場価値』を知りたくて登録や話だけでも聞いています。

きつい仕事を早く覚えるための3ステップ

ここからはこの仕事を頑張ってみようとしているあなたに向けて
僕が後輩を教えるときに特に意識してほしいと伝えてる”考え方”を共有して行きます。

  それがこの3つ

  • その1:一人を徹底的にパクる
  • その2:自分のやり易いスタイルを見つける
  • その3:常に”なぜ”を考える<

今では3〜6ヶ月で戦力として活躍してくれてるので
それぞれ解説して行きます。

一人の人を徹底的にパクる

上の項で解説したように
板金のスタイルは人それぞれ
ある程度決まった“型”はあるけど、最後はその人のやり易いスタイルになってきます。

僕もそうだったんですが
そうなって来ると、あなたにあったやり方って見つけるのに苦労するんですよ。
そこでおすすめなのが『あなたの求める仕上がりの人を徹底的にパクる』です。

『あの人のパテの仕上がりはヤバい』
『塗装の仕上がりはあの人が一番』

など、あなたが尊敬できる人は居ませんか?
居たのであればラッキーです。
積極的にコミュニケーションを取って、その人のやり方はもちろん、
知識や考え方までできる限り自分に落とし込んで下さい。

そうすると、一つの『基準』ができます。
この基準が次の『スタイルを見つける』に繋がってきます。

自分のやりやすいスタイルを見つける

パクって基準ができたらそのやり方を実践していくうちに

『自分はこっちの方がやり易い、こっちが好みだな』

と、何となく自分のスタイルが見えてきます。
そしたらドンドン試して行きましょう!

ぶっちゃけ時間はかかりますが
少しずつ自分のスタイルが出来上がって来るはずです。

中には『やってみたけど違ってた』
なんてことも出てきますが、
そこで大事なのが基準なんです。

違ってたら元の基準のやり方に戻れば良いだけですけど、
それが無かったら、何が自分の正解か分からなくなって来るんですよ。

これは実際に自分が経験したことなので、マジで迷います。
迷っているから自信も持てず、
結果良い仕事が出来なくなってきて余計に落ち込むという
“負の連鎖”に陥るんですよ。
昔の自分に本気で伝えたいですね…

常に”なぜ”を考える

教えてもらっている段階では無心で教えてもらっている事が正しいと感じてしまいますよね。

でも、常に『なぜ?』の意識は持っていて下さい。

なぜか?

『常に考える事』がこの仕事において圧倒的に成長する方法だと実体験で経験しているから。

僕は板金と塗装それぞれを経験していますが、
塗装は新人を抜けば経験年数は一番年下です。

なのにリーダーをやらせてもらっているのは常にこの考えで仕事をしていたからです。
元々、疑問に思った事を先輩たちに聞いても
的確な答えを誰も教えてくれなかったのが始まりなんですが、

教えられている知識はどこからの情報なのか?
その情報は本当に正しいのか?
ただ今の会社で教え継がれてるだけの技術じゃないのか?

疑問に思ったことは何でも検証して行きましょう。
分からないことは使ってる塗料メーカーに問い合わせたり、
出入りしている材料屋さんに来てみたり手当たり次第に勉強です。

結果、周りも驚くほど成長が早くなりますよ!
何より、自分で考えドンドンレベルアップできると仕事が楽しくなります。
なので、あなたも是非『なぜ?』の意識を持って仕事に取り組んでみて下さい!

 

まとめ

 

この仕事はハッキリ言ってきつい面が目立つ職業なのは事実です。

ですが、ちゃんと教えてくれる人が居たり、
自分の考え方ひとつで楽しいと思えるようになる職業なのも事実です。

あなたの関わった仕事がお客様に喜んでもらえた時の嬉しさはこの仕事ならではの
充実感・達成感じゃないですか?

15年この仕事に関わっている僕も
いまだに一台仕上げた時の達成感は初めての時と変わってません。

もし、この仕事がそこまで嫌じゃ無かったらもう少し続けてみませんか?

何か困った事があれば何でもメールで送ってきて下さい!
僕で良ければ何かアドバイスできるかもしれません。
お問い合わせお待ちしてます!

それでは、また!

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