どうも、KOBA です。
僕は板金塗装業界に14年いるんですけど、
これまでに
「ヤバい失敗」
をそこそこ経験してまして・・・
今回はそんな僕がやらかした
「大失敗3選」
をお届けしていきたいと思います。
内容は
- フロントガラス割った
- 側面全部めっちゃタレた
- 黒ゴミついてルーフ3回塗り直した
- まとめ
こんなです。
この経験から学んだことは
・仕様書、作業手順書はちゃんと読もう(なんとなくの作業は危ない)
・しっかり塗り込みを確認しよう(感覚はダメ!)
・ゴミが出ないような対策はできる限りやろう(作業してる車は工程ごとにキレイにしよう)
この業界にきて、まだ日が浅い人とか
そこそこ年数経ってる人でも
「これやってないなー」って人は
ぜひ参考にして、
僕と同じ轍を踏まないようなってくれればいいなーと思いますwww
それでは行ってみましょう!
板金塗装の失敗①:フロントガラス割った
はい、エスティマのフロントガラス割りました。
フロントガラスってのがまたヤバいですよねー、値段的に。
マジで凹みました・・・
当時で13万だったかな?
やらかしにしたらデカイ金額ですよね。
いまでも、ハッキリ思い出します。
あの「ピシっ」ていう嫌な音・・・www
この失敗から学んだことは
・仕様書、作業手順書はちゃんと読もう(なんとなくの作業は危ない)
ってことですね。
僕の工場は「板金班」「塗装班」に
分かれてるんですが
就職して最初の頃は「板金班」にいました。
ウチって作業書とかって読まない風潮なんですね。
それがダメでした・・・
まあ、作業内容はフロントフェンダー交換で、
フルモデルチェンジしたばっかりの頃で、
まったく作業手順がわからなかったんですよ。
当然、いままでの浅い知識で作業したもんだから
なかなか作業が進まず
なかば強引に作業してたのを思い出します。
なんで、その時に手順確認しなかったかな〜
で、フロントピラーに”黒いカバー”
がついてて、それ外すときにやらかしたんですよ。
プラスチックの内張外し使ってグイグイやってました。
「プスチックだし、大丈夫でしょー」
こんな慢心があったのを覚えてます。
外れねーな〜ってグイグイやってたら、
突然、「ピシッ」という音が
何が起こったかわからない状態でしたけど、
フとみたらガラスに一本の線が・・・
「終わったー・・・」
一番最初の感情です。
マネージャーに報告しにいくときの
気分の重さっていったらハンパなかったです。
「怒られるんだろーな・・・」
「もしかしたら自腹かな・・・」
とか、とにかく嫌でした。
でも、意外とお咎めなしで、
「新しい車だし、仕方ない」
とのことで、なんとか自腹は回避できたんです。
基本的にウチの工場はみんな優しいので、
この瞬間はほんとに
「この工場に就職してよかったー」
って思いましたwww
けど、ほかの人がやらかさないように、
「研修会」をちゃんと開催されて、
みんなで作業手順を共有してました。
みんな、
「俺もたぶん同じことやらかしてたわー」
って言ってくれましたね。
この件以降は、新しい車がでたら、
ちゃんと作業書をみんなで読んで、
危ないとこがないか事前に確認してから作業するようになりました。
今回の件では
・力技で作業しない
・自分の知識は過信しちゃダメ
こんなことが教訓になりました。
板金塗装の失敗②:側面全部めっちゃタレた
次です。
これは塗装班にチェンジされてからのことなんですが。
確か、塗装班2年目のことだったかな?
セダンの車の側面です。
この件で思ったことは
・しっかり塗り込みを確認しよう(感覚はダメ!)
ってことですね。
見事に前から後ろまできっちりタレましたwww
取れないの?って思うかもですけど、
取れないくらいのタレで、
塗り直したほうが早い!って判断です。
もうね、当時はほぼ感覚で塗装してたんで、
これはダメだと実感した出来事でした。
よく、塗装してると
「クリアは肌を見ながら塗れ」
みたいなことを言ってくる人がいたんですけど、
正直、「見えねーんだよな〜」って思って塗装してたもんだから
感覚でなんとなく塗装してたんですね。
ある程度、経験つんだ人ならそれでも対応できるのかもですけど、
まあ、僕の場合は経験不足ですよねー
完全に慢心ですwww
塗り切った後に確認して
「!?」
って自分の目を疑ったくらいです。
納期も迫ってた作業だったから、
結構やばくて、みんなに迷惑かけて塗り直しました。
しかも、自分じゃなくて先輩が塗るというwww
ほんと申し訳なかったし、自分が情けなくて嫌になりましたよね。
「マジ、何やってんだろ・・・」
そんな思いでいっぱいでした。
これがきっかけで、
「塗装面を見る」
てことを徹底的にクセづけました。
「見えないなら見るように努力する」
「見ずらいなら見える角度をしっかり探す」
なにより
「あの屈辱は二度とゴメンだ」
こんな思いが先行してました。
自分が塗ったのを他の人に塗り直しされるって
職人としてかなり恥ずかしいですよねwww
この出来事から僕が学んだことは
・感覚はもっと技術を磨いてから
・できないんじゃなくてできるように努力する
こんな感じです。
感覚もいいですけど、
しっかり裏打ちされた技術は大事かなーと思います。
板金塗装の失敗③:黒ゴミついてルーフ3回塗り直した
最後はこちらです。
教訓になったことは
・ゴミが出ないような対策はできる限りやろう(作業してる車は工程ごとにキレイにしよう)
てことです。
これは
アルファードのルーフですね。
どんなに気を付けて塗っても
どっからか黒いゴミ入って塗り直す。
ほんとに発狂しそうになりながら塗装してました。
各工程ごとにじっくり時間かけて
「ゴミいないか?」
を確認しながら塗ってても
最後のクリアーのときに入るらしく、
乾燥終わって磨くときに発見されるんですよね。
言い訳みたいですけど、
クリアーを塗り切った後にもシッカリ確認しててもダメなんですよ。
何が原因かまったくわかんないし、
塗り直してもダメだし、
このときばかりは
塗装するのが怖くなりましたよねwww
3コートだから時間はかかるし
ルーフだから塗るの結構しんどいし
納期に間に合わせないといけないし
ほかの作業する車の塗装枠が無くなっていくし・・・
なんとか、3回目でようやく決まって
無事納車できたわけですがこのときばかりは
しばらく塗装したくなかったです。
塗るのがいやとかじゃなくて、マジで怖いんですよwww
「自分が塗ればまた塗り直しになるんじゃないか!?」
「みんなに迷惑かけるんじゃないか!?」
こんな感情が先行してました。
この事例の原因はいくつもあって、
・工程ごとの清掃が甘かった
・自分と塗装服が汚れていた
・塗装ブース自体が汚れていた
などなど、
あげていったらキリがない感じで
「いちいち要因を潰していく」
しか対策がありませんでした。
でも、キリがないからやらないで、
また同じ苦しみを味わうくらいなら、
できる限りの対策は自分でとろう!
そんな感じで対策に乗り出しました。
とにかく車はキレイにしてるし、
各工程後はシッカリ汚れはとってるし、
自分からゴミが出ないような対策はできる限りやってるし、
ブースの清掃は業者に定期的におねがいしてもらうよう会社に働きかけたり、
僕がやれることは全部やりました。
そのおかげで、
いまでは、ほぼゴミでの塗り直しはないですね。
磨きの人にも「ゴミ少なくて磨きやすい」って評価をもらってます。
今回の件で僕が勉強になったのは、
・めんどくさがって手を抜くと最終的に自分に返ってくる
・やるべきことやらないと、みんなに迷惑かける
こんなとこです。
職人としてやっぱり手抜きはイカんなーと実感した出来事でした。
まとめ
こんな感じで、
いまでも思い出す、僕がやらかしたデカイ失敗3つでした。
結論として、
「自分を過信しない」
「ちゃんとやることやろうよ」
ってのがまとめかなーと。
一般的な職人系の仕事って
やっぱり見た目とかのクォリティって大事じゃないですか?
そこで、自分に甘くなって、
「これくらいでいいかー」
って思考はやっぱりダメだよな、と。
できる幅とか、環境とか色いろだと思うけど、
いまの自分のベストな仕事を求め続けるのは
自分のスキルを高める上でも必要なことだと
僕は実感してます。
今回の僕の失敗例が
誰かの役に立ってくれたら嬉しい限りです。
これからも、自分のスキル、マインドをガンガン鍛えていきましょう!
それではまた!