【現役ペインターが解説】ポイントは3つだけ!3コートパールの塗装のコツ

ペイント

どうも、KOBAです。

僕が初心者の頃って
『3コートパールなんて塗れる気がしね〜!』
って思ってたな〜と思い出すことがありまして、

僕は以前から

 

KOBA
KOBA

・3コートパールって難しいんだよな
・どう塗ってイイのかイマイチわかんない
・結局何が正解なの?

っていう疑問をずっと持ってました。

悩みまくった結果、
3コートパールのコツ

・ベースでボカシ切る
・フラッシュオフタイムを取りすぎない
・パールベースのかける位置を把握する

この3つに落ち着いてます。

今回は
『3コートパールの塗装のコツ』
について

年間600台以上を塗り切ってる僕が

僕なりの今のやり方をご紹介していこうと思います!

それでは行ってみましょう!

 

3コートパールはベースでボカシ切る

僕が
1番のコツ
に感じてるのは
『3コートパールはベースでボカシ切る』
です。

 

理由は『”にごし”やるよりそっちの方がキレイに塗れるから』なんですけど、
それだとさすがにシンプルすぎますよねwww

ちゃんと解説していきます。
ちょっと長くなるかもですけど、お付き合いください。

 

3コートパールって『3対7の割合で塗料混ぜてにごしをする』とか
塗料メーカー、ペインターによってノウハウっていっぱいありませんか?

 

僕の中ではにごすと際が目立つ時がある
そのままベースだけでぼかし切ってもそんなに変わらなかったんですよね。

 

何より『にごし』って言うだけあって
なんか3コートパールなのに『汚く』仕上がることが多かったです。

 

そりゃ〜半透明のパール層の間濁った色の層があったら汚く見えても仕方ないですよね。

 

それが嫌で『何かイイ方法ないかな〜?』ってずっと試行錯誤してたら、

そんな時に『カラーベースでぼかし切った方がキレイに上がる』ってことを聞いて
『3コートパールはベースでボカシ切る』を実践した感じです。

 

やってみると意外とボカすの難しくてちょっと苦労したんですけど
道具にも頼ることで今では苦労せずにボカせるようになってます。

 

性能のいい道具は楽に仕事できてコスパイイですよね!
僕がカラーベースで使ってるガンは

これないとイイ仕事”できない”自信あります!www

 

で、仕上がると際は若干わかるものの、
透かしの色の感じとか中間の色の具合とか新車っぽい感じに仕上がって

『これイイじゃん!』って自分の中でかなりテンションあがってましたね。

よく考えたら当然で新車って塗膜の間に濁った層ないですから
にごした分だけ汚くなるのも僕の中では納得です。

 

それからは3コートパールはこの方法でしか塗ってません。

お客さんからの指摘で帰ってきたことも今の所ゼロですから、
仕上がりとしては問題なのかと思ってます。

そして何より塗るのが早いんですよ!

 

通常なら

・ベースで色決め(4〜5回)
・にごし(1〜2回)
・さらに割合変えてにごし(1〜2回)
・パールベース(4回)
・クリアー(2回)

こんな感じがウチの工場のセオリーです。

でも、僕の場合は

・ベースで色決め&ボカシ(4回)
・パールベース(4回)
・クリアー(2回)

こんな感じです。

 

塗装回数で言ったら4回違うわけで
フラッシュオフタイムも入れたら
『30分』は余裕で違います。

 


1日3台以上塗る
僕からしたら『30分』の時短

ものスゴくメリット
なんですよね!

ちなみにフラッシュオフタイムがよくわからない人は
【現役ペインターが体感!】フラッシュオフタイムが重要な理由3つ
こちらをどうぞ!

 

余計に塗らない分ゴミも少なくて
磨きの人に
『毎回ゴミ少ないけど、何かやってんの?』って言われます。

てな感じで
『3コートパールをベースでボカシ切る』
ってのは
僕からしたらイイことずくめの方法なんです。

すでにやってる人もいるでしょうけど、

塗り方がシンプル
時間短縮
ブツ・ゴミの減少

この3つメリットから
僕的にオススメの方法ですね!

 

3コートパールではフラッシュオフタイムを取りすぎない

僕は『フラッシュオフタイムを取りすぎない』ってのも気にしてるコツです。

 

何でかって言うと、
『フラッシュオフタイム』を取りすぎると塗料同士のなじみがイマイチになって
ベース・パールベース、どちらの肌も平になってくれないんですよ。

 

特にベースの肌は気にしてて、
一度ベースがモコモコしだすとパールまでモコモコに、
最後はクリアの肌までモコモコになっちゃって
『モコモコの連鎖』が止まらない状態になりますwww

 

僕が目指すところは『新車みたいなベース肌』なので、
『直しましたよ〜』って感じのモコモコしたベース肌は極力したくないんです。

 

もちろん、全然まだまだスキル足りないですから、
あくまで『理想』ですけどね…

 

で、そう考えると必要以上に時間とるのはイイ方法じゃないですから、
塗り出すタイミングには気をつけてます。

具体的には
表面のツヤが引いて半艶になったタイミングから
さらに乾燥して、タッククロスがかけられるかな〜?
ってまでの間ですね。

言葉で表現するの難しいですねwww

 

感覚的に
『タッククロスかけたらグニッと塗膜動きそうだな…』
ってタイミングです。

あ、『タッククロス』は塗装中に使う『ベタベタした布みたいなヤツ』です。

 

ぶっちゃけベースがイイ感じに決まってくれれば
よほどモコモコさせない限りは
パールベースも比較的キレイに決まってくれることは多いですね。

 

3コート目のパールが乾燥仕切った時に
映り込む『蛍光灯』がキレイに真っ直ぐ写ってる時は

ブースの中でガッツポーズしてますwww

みなさんそんな時ありません?

 

ここまで肌が決まってればあとはいつも通りにクリアー塗れば
素敵な塗装の出来上がりです!

 

ベース肌にクリアーの肌が持っていかれてモコモコすることもないですし
それが嫌で変にクリアーを塗り込みすぎて肌がとっ散らかるってことも極端に減ります。

3コートパールがキレイに塗り上がると

『キター!』って感じでテンション上がりますよね!

一つだけ注意点ですけど、

・ベースからパール
・パールからクリアー

この2つのタイミングではガッツリフラッシュオフタイム取った方がいいと思います。

あとあとクリアー乾燥してる時にシンナー分が抜けて『ピンホール』になったり
ツヤ引けしたり
最悪パールが動いたりなんてことが起こるかも知れませんので

僕の経験から、その点だけ気をつけた方がいいと思います!

 

パールベースの塗ってる位置を把握する

で、ボカした時に『ボカシ際』が目立つことってありますよね。

いくらにごしても、やり方ミスると目立つんですよね〜。

 

僕も塗りあがってから
思ってたより目立っちゃって

『うわ、ヤベっ!! 際めっちゃ黄色い…』
『どーすっかな、塗り直すしかないか〜…』

ってなったこと結構あります。

 

なので、

『パールベースの塗ってる位置を把握する』

のがコツになってくるんです。

 

僕は『調色ライト』使って確認してます。
僕が使ってるオススメのライトはこちら

確認方法・ポイント

・暗くしてライトを点けて、どこまでベースがかかってるか見てみる
・ガッツリ染まってる部分とミストで飛んでる位置を把握する。

この2つです。

 

もともと『ボカシ際』って
色の登り方が違ってたり
パールの見え方が違ってたり
パールの乗ってる量が違ったりと

いろいろな要素でバレちゃうわけですが、
調色の段階で
目立たないような色
を作ってしまえば
意外と解決できちゃうんですよね。

 

それでも
僕は
『パールベースの塗ってる位置を把握する』
のは大事なポイントだと思ってます。

 

どこまでベースが飛んでるのか?
パールベースの掛ける位置はどこまでなのか?
どのくらいの量を塗り込むのか?

それがわかってればあとは自分が意識して塗っていくだけ!

それが難しいんですよね!www

わかります…
僕もまだまだ修行中です。

 

でも、意識して取り組んでると
僕は、自分が塗り込んでる位置とミストが飛んでる位置
を何となくでも分かってボカシ際の
ミスって減ったんですよね!

なので、

『位置を確認して意識して塗る』
を、僕はオススメしてます!

まとめ

以上が僕が現在気にしてる
『3コートパールの塗装のコツ』
についてでした。

3コートパールって
ペインターそれぞれでこだわりとかポイントってあると思ってます。

なので、正解ってないと僕は考えてて
結局は『お客さん』が満足してくれれば問題ないのかな〜って。

でも、『職人』である以上
今の自分のスキル以上に成長したいし、
もっとペイントを楽しみたいんですよね僕は。

今回の記事が違う視点の発見だったり、考え方の参考とか
何かのお役にたてれば幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも自己成長につながるような記事を書いていきますので
このブログをよろしくお願いします!

それではまた!

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