職人気質はうざい?古い??現場の僕が感じたことを書いてみた

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どうも、KOBAです。

仕事柄、「職人」というものに
深く関わっているんですが、

結構「非効率」だよなーと感じる部分がありまして。

今回はそんな「職人気質」について、

僕なりの考えを書いていこうと思います。

内容は

  • 職人気質、見て覚えるは非効率?
  • 職人は経験年数が大事は勘違い?
  • 独自の考え、理論は結構迷惑?
  • まとめ

 

こんな感じです。

 

そもそも僕は
「古い職人気質って意外と迷惑なんじゃないか?」
と思ってる部分がありまして・・・

 

それについて書いていきたいと思います。

それではいってみたいと思います。

 

見て覚えるは非効率

「見て覚えろ」
結構聞いたときありませんか?

 

よくドラマとかの職人さんが
「いちいち聞くな!見て覚えろ!」
的なアレです。

 

職人界隈にいない人からしたら
「ほんとに?そんなことあんの??」
って思うかもしれないですけど、

 

マジですwww

 

ほんとにあるんですよコレ。

 

僕も本業が塗装職人なのですが、
新人で入社した時はほんとにこんな対応でした。

 

ここまで強い口調で言われたことはないですけど。
ほんとに、見て覚えてねーみたいなノリなんです。

 

このブログを読んでくれてる人のなかには
同じ塗装職人の人もいるかとい思いますけど、

 

こんな感じじゃないですか!?
もし、「同じだよー」って人がいたら
コメントもらえると嬉しいですwww

 

で、僕が新人ときに
「ちゃんと教えてもらったほうが、
早く仕事覚えるのにな・・・」

ってほんとに感じてました。

 

だって、新人を採用・雇うってことは、
「人手が欲しい」とか「戦力になる人が欲しい」
ってことが前提じゃないですかね?

 

もし違ってたら申し訳ないです!

 

でも、うちの場合はそうで、
現場の先輩の年齢が高くなってきたから、
そろそろ新人でも取ろうかな?
こんな感じだったみたいです。

 

そしたら、どうにか早く仕事覚えてもらって
最速で戦力になってくれたほうが、
会社としても現場の職人さん達にしても
助かると考えるのは、僕だけじゃないはずです。

 

だとしたら、「見て覚える」ほど非効率なことは
ないんじゃないかなーと僕は思っちゃいます。

 

実際、僕は仕事をちゃんとこなせるようになってきた、
と思えるようになったのは結構たった後です。

 

少なくとも5年以上はかかったと思います。

 

その間はほんとに自信が持てなくて、
感覚で自分感覚で仕事してるもんだから
「コレでいいのか??」
っていつも不安に感じてました。

 

やっぱり、ちゃんとした基準がないのは
不安ですよね。

 

自信がないから、
仕事の出来にも出ちゃって
自分が思う仕事っていうのも
なかなかできてなかったなーって思います。

 

で、そんな経験から、
今度は僕が新人に教える立場になった時には
徹底的に「理屈・考え方」を教えていきました。

「こうなったのは、こういう理由だよ。」
「こういう時はこういう部分に気をつけると失敗がなくなるよ。」

こんな感じで、
その人がイメージしやすいように心がけて
一つ一つ説明することを意識してました。

 

そりゃー時間かかるし、
何度も同じ説明するときもあって大変なときもありましたけど、
「自分と同じ苦労をさせたくない」
この一心でアドバイスし続けてました。

 

そしたら、半年経ったあたりから、
新人くんもなんとなく感覚を掴んできたみたいで、
そこから一気にスキルが伸びていったんです。

 

教えるのと同時に

「自分でも考える」

ってことも意識したほうが自分のためだよ
と言ってたんで、
自分から、

「ここってこうしたほうが良いと思うんですけど、
KOBAさんどう思いますか?」

って自分の考えも積極的に言ってくれるようになったんで、
ほんと嬉しかったですね。

 

それから1年半過ぎた今では、
ウチの工場の主力にまで成長してくれて
毎日ガッツリ稼いでくれています。

 

彼がいないと生産性が落ちるので、
先輩連中の立場がヤバいですけどwww

 

その経験から、
やっぱり「見て覚えろ」は非効率の極みじゃないかと・・・

 

なにより、職人が自分のスキル・経験を
「言語化」
できていないのが一番の原因じゃなかな
と感じています。

 

それができないから、
「見て覚えろ」
になったんじゃないのか?とすら
思ってます。

 

広く言ったら、「職人」に限らず、
どんな仕事においても
「言語化」
のスキルって大事なように思います。

 

自分の考え、思考を言葉にできるってことは
客観的に自分のことを見れる、分析できるってことになるので、
「自己成長」って見方からしたら
結構重要になってくるんじゃないかと・・・

 

新人に教えるとき以外でも
「自分の考え・思考を言語化できているかな?」
って考えてみると自分も一気に成長できると思います。

 

職人は経験年数が大事は勘違い

以上の経験から、
「職人は経験年数が大事」
って考えは僕の場合は違っていて

「どういう考えで、日々過ごしてるのか?」

てのが大事かなと思ってます。

 

同じ時間を過ごしていても、
「なんとなく、日常を過ごしてる人」

「常に自分の作業を客観的に見て、自己成長を考えてる人」
では、圧倒的に違いが出てくるのは明らかです。

 

僕自身、
以前は、なんとなく教えてもらった技術を
なんとなく使って作業していたんです。

 

でもやっぱり、なんとなく
「このまま経験を積んでも、成長できないんじゃないか?」
っていう感覚になっていました。

 

そりゃ、自分の工場だけにいたら
ほかの知識が入ってこないし、

 

自分で見つけに行くこと、
自分で考えることをしていなかったから
成長する要素ってないに等しいですよね。

 

僕の場合はたまたま運が良くて、
全国大会3位の人と知り合いになれて、
そこから色んなことを学ばせてもらいました。

 

自分で考えることの大切さ、
判断基準・自己成長の基準の高さ、
圧倒的な自信に繋がる経験と思考と技術。

 

僕がいままで見てた世界はなんて小さかったんだろう・・・

 

本気で価値観が変わった出来事でした。

 

それから、その人の思考、技術、仕事に対する姿勢。
徹底的にパクりました。

 

電話や、LINEも1日おきに連絡取ったりして、
その人の時間を奪いまくってたなーと
いまでは反省しています。

 

でも、ほんとにイイ方で、
自分が持ってる情報とか、知識とか
なんでも教えるよーって言ってくれて、
自分の疑問とか、
嫌な顔一つせず親身になって聞いてくれました。

 

マジでその人には感謝しかないので、
必ず恩返ししようと心の中で思ってます。

 

ちょっと話がそれたんで戻しますけど、

その経験があったおかげで
一気に成長することができて、
自分のなかで思考や技術が
しっかりした基準で考えれるようになったんです。

 

その思考で2年間毎日積み上げてたら、
一番経験年数が若いにも関わらず、
塗装班のリーダーを任せてもらえるようになりました。

 

そのとき、
「職人っていっても、経験年数は”毎日の密度”、”思考”でどうにでも超えられるんだ」
と感じたんですよね。

 

ただ毎日同じような考えで、
仕事してるだけじゃ、自己成長はしないし、

経験年数が大事って思われてる職人でも、
それが全てじゃないんだなと僕は感じています。

 

よく、僕の業界
「職人歴○○年なんだよねー」
とマウントとってくる人がいたりしますが、

「ほんとにその年数に見合ったスキル・成長はしてるのか?」
と、ぶっちゃけ思ったりしちゃいます。

 

だから、経験年数を基準にするんじゃなくて、
「日々の仕事の密度」
「自己成長」

に、目を向けたほうが
職人としてのスキルアップにつながるんじゃいかと
僕は考えてます。

 

独自の考え、理論は結構迷惑

これも、職人気質あるあるなんですけど、

どうしても、「自分の理論」「独自のやり方」
を押し付けてくる人がいます。

 

親切心で教えてくれてるのかもしれないですが、
新人のころはほんとにコレで悩まされました。

 

一人について教えてもらってるなら、
コレでもいいと思います。

 

けど、色んな人が
自分独自のやり方をアドバスしてくる場合
マジで混乱します。

「結局、どのやり方がいいのか?」

新人で何もわからない自分からしたら
あたまがパニックです。

 

「自分に合ったやり方でいいんだよ」

と先輩が言ってくれても、
そこはこだわりが強い職人気質の世界

自分が教えたやり方をしてないと

「あいつは俺が教えたのにさっぱり言うことを聞かない」

なんて、陰で言われたりして
ほんと面倒くさい思いをしてました。

 

「どれがいいやり方かわかんねーんだよ!」
「たまにしかアドバイスしないんだからほっといてくれ!」

ってのが本心で、
「職人は面倒くさい人がいるんだな・・・」
「職人気質って面倒だな・・・」

と実感した出来事です。

 

そもそも、
「それは、どう言った考えでやってるんですか?」
って質問しても

「俺はずっとこのやり方だから」

って返事が返ってきます。

 

答えになってないんですwww

僕はその考えの理屈が知りたかったのに
そこの説明はない・・・

 

それじゃ、
そのやり方を信じて採用する気にはなれませんでした。

 

「コレはこう言う理由で、
自分としてはこんな考えでやってるよ」

とか、言ってくれたら説得力あって納得するんですが・・・

 

だから、僕が教える時にも「作業の理由」・「考えの根拠」
はシッカリ説明するように気をつけました。

 

自分がモヤモヤしてたことを
後輩にまでさせるのは申し訳ないし、

なにより「自分の作業の根拠・理屈を説明できない」
って、単純に”ダサい”と感じちゃったんです。

 

自己成長って視点で見ても

自分の考えを説明できないのは、
ハッキリとした理論が定まってない状態なので、
もっと洗練させたほうが自分の成長になりますよね。

 

一度、
「自分はどういった考えで今の作業をやってるのか?」
「こう言う風に自分は考えてるけど、なんでそう思うんだろう?」

って思考を深掘りしたり、客観的に考えてみると
いいかもしれませんよ。

 

僕自身、まだまだですけど、
少なくとも
自分の思考の流れとか考え方の根拠がハッキリして
作業に自信が持てるようになりました。

 

そうなると、
より自信を持ってお客さんに価値を提供できるようになるんで、
マジでオススメです。

 

そうすれば、後輩に教える時にも
相手が納得してくれやすくなって
あなたの考えに共感してくれやすくなると思いますよ。

 

まとめ

以上が、僕が
「職人気質」
について思うことでした。

 

職人の世界って
いまだにアナログで、
古い考えが残ってる世界だと感じています。

 

これからの時代、もっと柔軟に対応していかないと
取り残されるんじゃないかな?
と本気で思ってます。

 

ウチの工場ももれなくアナログですwww

 

せっかく日本の職人さんは腕がいいと、
世界的に見ても評価が高いので、
このまま元気がなくなるのはもったいないですよね。

 

今の流れを意識しつつ、
もっと柔軟に「職人気質」を変化させれれば
もっと面白いことができるんじゃないかなーって
僕は考えてます。

 

職人気質はうざいと思われがちですが、
いい意味で変わっていけばいいなーと。

そんな職人に僕はなっていきたいですね。

職人のあなたもそうじゃないあなたも
自己成長しつつ
楽しい人生にしていきましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

それではまた!

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