どうも、KOBAです。
今日は僕の経験から
ペインターの人にはなかなか縁のない
「缶スプレー塗装」について
「どんなことに気をつけてるか?」
を書いていこうと思います。
僕なりのコツは
・スプレー缶はガッツリあっためる
・距離は15センチ〜20センチ
・焦らない
この3つ
て言うのも、
先日友達から
「缶スプレーで塗装したいんだけどアドバイスくれ!」
てきな相談されまして
上で書いてるポイントを伝えたわけなんです。
「ウチに塗装頼めばいいじゃんwww」
って言ったんですけど
「いや、高いし、自分でやってみたい」
と言ってました。
で、
「そうか、世の中には自分で缶スプレーで塗装したいひともいるんだな・・・」
と気づいたんで
そんな「DIYペインター」の役に立てればと思い
今回の内容になりました。
ちなみにこのコツは
「クリヤー」と「ベースカラー(色の缶スプレー)」
どっちにも共通の考え方ですので
よろしくお願いします!
てなわけで、
早速コツの解説です!
スプレー缶はガッツリあっためる
コツその1
「スプレー缶をあっためる」
そのときのポイントですけど
ガッツリあっためてください。
「あったかいなー」
くらいじゃ生ぬるいです。
さわって
「熱っ!!」
ってなるくらいじゃないとダメです。
なんなら、
軍手しながら塗装するくらいあっためてください。
ん?それだと毛ゴミ入るからダメか・・・?
とにかくガッツリあっためるのがポイントです。
「なんでそんなあっためるの??」ですよね。
理由は
「缶の中のガスの圧力を高くして出てくる塗料を細かくしたいから」
です。
そもそも、缶スプレーって
缶の中にガスが入ってまして
その圧力で塗料が出てるんです。
その圧力が弱いんです。
夏場ならまだいいかもですけど、
冬とか最悪です。
激弱でマジ嫌になります。
ほんと「これで塗装するとか本気か??」
ってペインターなら感じるはずです。
で、その圧力を
缶をあっためることで高くして欲しいんですよ。
熱膨張ってやつですね。
気体の熱膨張とは?
気体の熱膨張は、液体のときと同じく体膨張のみ考えます。また、気体の体膨張率は、固体や液体と比べて非常に大きいという特徴があります。
シャルルの法則に従う
気体の体膨張率はシャルルの法則に従い、”どの気体でも”圧力が一定の時、温度が1℃上昇するごとに0℃のときの体積の273分の1ずつ膨張していきます。また、この法則から、「気体の体積が0℃の時の2倍になるのは273℃の時」ということもわかります。
出典:図解でわかる 危険物取者扱講座より
じゃあなんで、圧力高くするのがポイントなの?
まあ、疑問ですよね。
それは
「塗料が出てくる霧を細かくしたいから」
です。
これ一番重要な部分です。
塗料の霧が細かいと
塗装の仕上がりがいいんですよ。
圧力が弱いと霧が荒く、塗料の粒がデカいです。
そうすると最終的に塗料が均等に塗料が着いてくれなくて
塗料がいっぱい着いてる部分
少なく着いてる部分
って感じで「ムラ」が出ちゃって
結果、「タレます」
「タレ」って言うのは塗料が重力に負けて
下に流れちゃう現象です。
出典:99工房より
こんな感じ。
これ塗装でやっちゃう一番の失敗なんですよねー。
僕の友達も自分で塗装して
「失敗したー!!」
って言うほとんどが
この「タレ」が原因です。
そんで、そのタレる失敗をできる限り少なくしてくれるのが
「スプレー缶をあっためる」
なんです。
あっためると中の圧力がめちゃくちゃ高まってる状態です。
そうなると当然出てくるガスの力も高いんで
塗料がより細かく出てくるんですね。
霧が細かいと細かい分、均等に塗料が着いてくれて
部分的に塗料がいっぱいついてる箇所を
なくしてくれます。
ムラが少なくなるんですよ。
結果、タレるリスクを減らせます。
僕が「DIY」で塗装するなら真っ先にアドバイスするところですね!
距離は15センチ〜20センチ
コツその2
「距離感」
で、距離も重要なポイントです。
僕らペインターは感覚的に距離を調整するように
体が動いちゃうんであんまり気にしてないかと。
これ、ペインターあるあるじゃないですか!?
でも、「DIY」なら話は別です。
僕がオススメする距離は
「15センチ〜20センチ」
その距離が経験上一番失敗が少ない距離に思います。
だいたい「DIYペインター」さんは
距離が近くてタレるか
距離が遠くて塗料いっぱい使う印象ですね。
まあ、遠い方が安全で失敗は少ないんですけど。
でも、できればあんまりお金使いたくないじゃないですか?
だとしたら、
遠すぎるのも塗料代って面ではオススメしません。
かと言って近すぎればあっという間にタレますwww
その辺の感覚が難しいんですよねー。
近ければタレて、遠ければ塗りこめない・・・
いい感じの距離感が大事です。
とか言っても難しいんで、
目安としての距離が
「15センチ〜20センチ」
なんです。
普段の塗装でも大体僕はこの距離で塗ってます。
参考にですけど、
僕が塗装始めたての頃は
その「距離感」がわからなかったので
割り箸とかストローをその距離にカットして
塗装ガンにつけて目安にしてましたwww
思いっきりジャマでしたけどねwww
焦らない
コツその3
「焦らない」
で、最後はちょとマインドよりのアドバイス
「焦らないこと」です。
たまにDIYの塗装とかみてると
大体みんな塗装のタイミング早いです。
「一度塗ってから次に塗り重ねるまでの時間」
のことですね。
缶スプレーの塗料って意外とサラサラしてて
一気に塗るとタレやすいんですよ。
イメージは「カルピス」です。
カルピスって原液だと意外とドロドロしてて濃いですよね?
でも、飲みやすくするためにサラサラに薄めます。
実際の車に塗ってる塗料と缶スプレーの違いってこんなイメージ。
だから、1回目の塗装が乾かないうちに
次の塗装しちゃうとサラサラなんですぐに下にタレちゃうんです。
一気に塗っても同じことなんで、
その辺要注意ですよ。
せっかちな人が塗装すると大体
「あー!タレたー!」
ってのがお決まりのパターンですwww
何度も見てきました。
なので、「焦らない」がポイントなんです。
具体的にはどのくらい待つの?
ってのは季節にとか天気によっても違いますけど、
僕は「1分〜5分」の間で時間とってます。
結構時間にばらつきない??
って思った人もいるかと。
これは
「塗り込んだ塗料の量」
で変わってくるからなんです。
ここは言語化するのが難しい部分ですねー・・・
例えば
・パラパラ塗って表面が艶消し〜少しツヤツヤしてるかな?
くらいの見た目だったら
「1分〜2分」
・少しツヤツヤしてるかな?〜ツヤツヤしてる
なら
「2分〜3分」
・めっちゃツヤツヤしてる!
なら
「3分〜5分」
そんな感じかなー?
すいません、ちょっと抽象的な説明になっちゃって。
でも、そんな感じで
とにかく
「焦らない」
ってマインドを持つことが重要かと。
このマインド一つで全然違いますよ。
僕もせっかちな方で
実際の塗装でも
「早く乾かねーかな!?」
ってよく思ってます。
でも、そんなときには
「焦らない焦らない・・・」
と「一休さん」ばりに
自分に言い聞かせてます。
ていうか・・・
「一休さん」って知ってます?
昔放送してたアニメで、CMに入るところで
「焦らない焦らない」
ってセリフいうんです。
いや、もうこの話題はやめよう・・・
完全にどうでもいい話でしたねwww
すいません!
なので、とにかく
慣れてない人ほど、この
「焦らない」
意識してみると意外と塗装うまく行ったりするんですよねー。
僕は缶スプレー時代には
この考えなかったんで
盛大に失敗することよくありましたよ。
もっと早く誰かにアドバイスもらえれば
「また失敗かよ!
なんで上手くいかねーんだよ!?」
って
あんなに苦労することもなかったのになー・・・
あなたも昔の僕みたいにならないことを願ってます!
まとめ
と、まあ
僕が塗装業界に入って見て実際に感じた
「缶スプレー塗装の注意点」
でした。
僕は年間650台とか塗装するんで、
そこそこ信頼はできると思います。
適当に仕事もやってませんし
一応、全国大会の選抜選手ですwww
なので、これからDIYで塗装するときに
「そういえば、こんな奴がこんなこと言ってたなー」
程度に思い出してくれたら幸いです!
なんにせよ、
色変えたりする「塗装」って楽しいですから
ぜひ気楽に挑戦してもらえると嬉しいです!
何か質問あれば気軽になんでもどうぞ!
ちなみに僕が「DIYペイント」でクリヤー使うなら
絶対に
「2液型のウレタンクリヤー」
使います!
実際の車にも使ってる塗料でして
塗膜の性能が違います。
「せっかく塗装したのに
すぐ塗装傷んだ・・・」
なんて悲しい事態を防ぐためにも
「2液型のウレタンクリヤー」使いますね。
てな感じで、今日はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!